
【トラリピ】初心者必見!100万円で安全に始めるユーロ円(EUR/JPY)
こんにちは、辺野もへじです。
今回はユーロ円(EUR/JPY)に焦点を当ててみたいと思います。
私がユーロ円を100万円で運用するとすれば、どのような設定にするか、ご紹介させていただきます。

可能な限りリスクを考慮した設定となっておりますので、皆様の参考にしていただければと思います。
ユーロ円の特徴
ユーロは世界で2番目に取引量の多い通貨です。
※1位は米ドル
「ユーロ圏」と呼ばれるEU加盟の19カ国と、非EU加盟国6カ国の合計25カ国で使用されています。
ユーロ参加国の財政政策は各国の主権が維持されており、財政基盤の強い国・弱い国が混在する形となっています。
一部の財政基盤の弱い国の問題がクローズアップされると、共通通貨であるユーロが下落し、その他の国がデメリットを受けるリスクがあることや、その解決のために財政基盤の強い国が、財政基盤の弱い国を助ける(財政支援などを行う)必要が生じることが欠点として挙げられます。
ユーロ圏は、ロシア、アラブ諸国とも地理的・経済的に深い関係があり、それらの国々で紛争・テロなどが起きたり、経済危機懸念が高まると、ユーロが売られやすくなるという地政学リスクも持っています。
マネースクエアHPより抜粋

加盟国や周辺国など、多くの国が関わっているが故に、どこかで悪いニュースが出ると下落しやすい傾向があります。
ユーロ円(EUR/JPY)の値動き
トラリピに大切な3要素を中心に見ていきましょう。
- 総推移:大きいほど利益が出しやすい
- 高低差:狭いほど資金効率が良い
- 通貨の価格:安いほど資金効率が良い



①総推移
直近4年間で純粋な総推移はあの英ポンド円に次いで2位。
一方で、資金効率の良さを示す1円あたり総推移は5位なので決して資金効率が良いとは言えません。
②高低差
高低差は英ポンド円に次ぐワースト2位。
③通貨の価格
通貨の価格も英ポンドに次いで高く、資金量が必要な通貨。
【メリット】
総推移と1円あたり総推移が大きいので、利益を生みやすい
【デメリット】
高低差が広く、通貨の価格も高いので資金効率は悪い
英ポンド円ほどではないですが、良い面と悪い面が対照的な通貨ペアです。
中級者向け通貨かもしれません。
ユーロ円(EUR/JPY)のトラリピ設定
トラリピ設定を考えるにあたり、まずは過去10年と20年の最高値、最安値を見ていきましょう。
過去20年のユーロ円

過去20年間の最高値
169.960円(2008年7月)

過去20年間の最安値
88.870円(2000年10月)
過去10年のユーロ円

過去10年間の最高値
149.690円(2014年12月)

過去10年間の最安値
94.090円(2012年7月)
【高値圏】
2008年11月以降は150円に達していない。
【安値圏】
2000年11月以降は90円を割っていない。
2012年11月以降は100円を割っていない。
最高値と最安値と上記事実を踏まえた上で、トラリピ設定を考えていきます。
トラリピ設定
今回もハーフ&ハーフです。
初心者にはどの通貨ペアにもお勧めできる戦略です。
※新興国通貨を除く
買いトラリピ:110円~125円
売りトラリピ:125円~140円

買いロスカットライン:89.829円
売りロスカットライン:155.694円

2008年頃に160円~170円を記録しておりますが、それは考慮から外しました。
その理由として、160円~170円を記録した経緯と要因があります。
- この頃はEUに対して大きな期待感があった。
- リーマンショック時に、ドルの避難先がユーロだった。
しかし、すぐにリーマンショックの影響はEUに波及して今度は円に避難してきたため、大きな下落を迎えました。
2008年11月以降、150円を超えることは一度もなかったため、160円~170円は考慮から外しました。
それぞれ直近10年の最高値・最安値から5円を目安にロスカットラインを設定しました。
資金:100万円
【買いトラリピ】
範囲:110円~125円
注文本数:32本
1本あたり通貨:0.1万通貨
利益幅:500円
ロスカット:89.829円
【売りトラリピ】
範囲:125円~140円
注文本数:34本
1本あたり通貨:0.1万通貨
利益幅:500円
ロスカット:155.694円
高低差が広く、通貨の価格も高いので、すべての値動きを網羅しようとすると、資金効率が非常に悪くなってしまいます。
そのため、ある程度直近の狭い範囲に絞ってトラリピを設定することで、ユーロ円の長所である1円あたり総推移を活かそうという狙いです。
シミュレーション

元本:100万円
利益:312,757円
平均不労所得:8,453円/月
101,436円/年
月利換算:0.8%
年利換算:10.1%
年利10%は資産運用としては十分優秀です。
しかし、他の資金効率が良い通貨ペアがある中で、あえて初心者が選ぶ通貨ペアではないのも事実です。
ユーロ円まとめ
EUは規模こそ大きいものの、経済に関しては玉石混交状態と言っても過言ではなく、参加国で経済的な悪いニュースが流れると影響を受けます。
またユーラシア大陸において、陸続きで他文化圏と繋がっていることもあり、地政学リスクも大きいです。
ロスカットラインに近い時は悪いニュースには目を光らせる必要があります。
資金効率の面においても、あまり初心者におすすめの通貨ペアではありません。
ただし、私が実際に運用しているカナダドル円とのマルチハーフ戦略では活躍してくれるので、興味がある方は新戦略の記事を参考にしていただければと思います。
トラリピについての記事はこちら
当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の通貨の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。
投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。