
【トラリピ】初心者必見!100万円で安全に始める米ドル円(USD/JPY)
こんにちは、辺野もへじです。
今回は米ドル円(USD/JPY)に焦点を当ててみたいと思います。
私が米ドル円を100万円で運用するとすれば、どのような設定にするか、ご紹介させていただきます。

可能な限りリスクを考慮した設定となっておりますので、皆様の参考にしていただければと思います。
米ドルの特徴
最も取引量が多い世界の基軸通貨
取引量が世界最大の基軸通貨である米ドルは、アメリカ国内はもちろんのこと、貿易や国際的な金融取引の決済にも多く使用されています。
米国は今後も若い人口の増加が予測されており、高い潜在成長性を有しています。
ユーロ圏が自らの問題で四苦八苦するなど、米国に代わる国(や地域)は見当たらず、為替市場において米ドルが引き続き中心的役割を果たしています。
米ドルは流動性が高く、取引量が多いため、相場変動は比較的小さめです。かつて「有事のドル買い」という言葉があったように、投資家がリスクを回避し、安全資産へ資金を移すケース、いわゆるリスクオフの局面で、米ドルは日本円に次いで選好される傾向にあります。
マネースクエアHPより引用

米ドルは情報収集をしやすい通貨でもあります。雇用統計や金利政策を注視しましょう。
米ドル円の値動き
次に米ドルの値動きについてトラリピに大切な3要素を中心に確認していきましょう。
- 総推移:大きいほど利益が出しやすい
- 高低差:狭いほど資金効率が良い
- 通貨の価格:安いほど資金効率が良い



①総推移(1円あたりの総推移)
総推移自体は5位(6通貨中)ですが、高低差が狭いため、1円あたりの総推移は1位という結果となっております。
②高低差
20年のチャートを見ると、高低差が大きいように見えますが、直近4年の平均では意外にも最も高低差が少ない通貨です。
③通貨の価格
英ポンド、ユーロに続き3番目に価格が高い通貨です。
【メリット】
- 1円あたりの総推移が高く、利益を生みやすい通貨
- 直近だけみれば、高低差が狭く、トラップを仕掛けやすい
【デメリット】
- 通貨価格が高く、カナダドル等と比べて資金が必要
- 過去10年の間だけで安値75.570円と高値125.860円を記録しており、大きく動いた際にロスカットリスクがある
直近数年の値動きだけ見れば、資金効率の良いトラリピ向きの通貨ペアです。
しかし、イレギュラー時の振れ幅が大きいので、いざという時の余剰資金を用意しておくべき通貨です。
米ドル円のトラリピ設定
直近値動きだけ見れば、トラリピ向きの通貨ペアです。
しかし、下記のようにここ10年の間でも大きく値が動いているため、急な相場変動時はロスカットラインに注意する必要があります。
過去20年の米ドル円

過去20年間の最高値
135.220円(2002年1月)

過去20年間の最安値
55.570円(2011年10月)
過去10年の米ドル円

過去10年間の最高値
125.860円(2015年6月)
過去10年間の最安値は前述した2011年6月の55.570円です。
トラリピ設定
過去の値動きを見ると、過去10年内に最高値125.860円と最安値55.570円を記録していることに怖さを感じます。
しかし、あまり考慮しすぎると、トラリピの資金効率が落ちてしまい、米ドル円ペアでトラリピを運用する意味がなくなってしまいます。
そのため高値安値は意識しつつも、効果を出せる設定にしました。
値動きの中心は110円として
上下10円の幅にハーフ&ハーフでトラップを仕掛けます。
買いトラリピ:100円~110円
売りトラリピ:110円~120円

ロスカットラインについては、過去10年の最高値125.860円と最安値55.570円を意識します。
しかし、2011年に記録した55.570円は下記を代表とする様々な要素が重なりあって記録した価格と言われています。
- リーマンショックによるドル売り円買い
- 東日本大震災により、日本の保険会社が支払いのために円が必要になると推測され、円買いが進行
そのため50円~90円は今回の考慮からは除外しました。
買いロスカットライン:95円
売りロスカットライン:125円

資金:100万円
【買いトラリピ】
範囲:100円~110円
注文本数:72本
1本あたり通貨:0.1万通貨
利益幅:500円
ロスカット:94.876円
【売りトラリピ】
範囲:110円~120円
注文本数:66本
1本あたり通貨:0.1万通貨
利益幅:500円
ロスカット:125.173円
いざという時にロスカットラインを移動させるための資金を用意しておくと安心できると思います。
シミュレーション

資金:100万円
期間損益:496,653円
平均不労所得:13,423円/月
161,076円/年
月利換算:1.3%
年利換算:16.1%
あくまでシミュレーションではありますが、非常に優秀な結果となりました。
1円あたり総推移1位の実績は伊達ではないですね。
米ドル円まとめ
今回、米ドル円の設定を考えるにあたり、一番気になったのはやはり2011年の最安値です。
あまりにも低いのでそこまで考慮してしまうと米ドルでトラリピを運用する意味がなくなってしまいます。
当時は様々な要因が重なったとはいえ、今後も同じことが起きないとは限らないので、そのリスクを十分認識した上でドル円を運用することをお勧めします。
直近の値動きでは非常に優秀なので、十分結果を出せる通貨ペアだと思います。
皆様が検討する上で参考にしていただければと思います。
それではまた。

当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の通貨の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。
投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。