トライオートETF

【トライオートETF】必要証拠金とロスカットレートの簡単解説+《算出表公開》

【トライオートETF】必要証拠金とロスカットレートの簡単解説+《算出表公開》

こんにちは、辺野もへじです。

今回は基本に立ち返り、必要証拠金とロスカットレートについて簡単に解説いたします。

2021年8月現在、私はTQQQをロスカットレート0ドルで運用しております。

そこから更なる資金効率向上を求めてロスカットレートの引き上げを検討しております。

それに伴い、改めて必要証拠金やロスカットレートについて学び直しましたので、自分の理解を深める意味でも記事にしました。

皆様もこれを機会に復習していただければと思います。

またロスカットレートに応じた必要資金の算出表を作成いたしましたので、皆様にも公開いたします。

必要な方はダウンロードして活用いただければと思います。

必要証拠金とは?

トライオートETFは一律で5倍のレバレッジが適用されております。

そのため1口購入するのに必要な資金が現物取引に比べて安く済みます。

例)資金が500円の時

現物取引:500円までのものが買える

レバレッジ取引(5倍):2,500円までのものが買える

このレバレッジの基となる資金を必要証拠金と呼びます。

辺野もへじ

難しく考える必要はありません。算数の問題です。

500円×5倍=2,500円未満まで取引できる。

600円×5倍=3,000円未満まで取引できる。

上表もそのようになっております。

【具体例】

【TQQQの価格が144ドル、1ドル=110円の時】

144ドル/口×110円/ドル=15,840円/口

必要証拠金の表を見ると、15,500円~16,000円に該当するので、1口あたりの証拠金は3,200円/口になります。

それを10口注文するので、

3,200円/口×10口=必要証拠金32,000円

このように算出されております。

必要証拠金の注意点

必要証拠金を求めるにあたっては、注意点が2点あります。

①為替変動で必要証拠金が変わる

必要証拠金は円換算価格で決まるため、為替の影響を受けます。

円高が進むと証拠金が減少し、円安が進むと証拠金が増加します。

リスク管理においては、円安を想定した価格で算出した方が良いと考えます。

辺野もへじ

一般的に暴落時は安全資産の円が買われ、円高になりやすいですが、万が一に備え、私が設定する際は110円/ドルで試算しております。

②必要証拠金は前日終値を基に算出

必要証拠金は前日終値を基に算出されます。

前日終値が30ドルの場合は、30ドルを円換算した価格帯の必要証拠金が適用されます。

辺野もへじ

翌日25ドルで開始しても、必要証拠金は30ドルを基準にした価格になるので、注意してください。

ロスカット執行条件と算出方法

トライオートETFのロスカットは有効比率が100%以下になったら執行されます。

有効比率=有効証拠金÷必要証拠金×100

つまり有効証拠金が必要証拠金を下回った瞬間にロスカットされます。

有効証拠金≦必要証拠金

下図は金利等を考慮せず、ロスカットの流れを簡略化した図になります。

上表はN日にTQQQ1口を100ドルで取得し、そこから90ドル→70ドル→50ドル→30ドル→10ドルと下落した場合の《有効証拠金・含み損益・必要証拠金》の変化を表しております。

N+5日の前日終値は30ドルなので、N+5日の必要証拠金は700円

含み損が▲9,300円に到達した時点で有効比率(有効証拠金÷必要証拠金×100)は100%になり、ロスカットが執行されます。

今回の値動きの場合、それぞれのロスカットレートの必要資金は下記の通りです。

ロスカットレートに応じた必要資金の求め方(1口あたり)

必要資金=必要証拠金+(保有ポジション価格-ロスカット価格)×〇〇円/ドル

※金利は除いているので、算出価格より少しだけ多めの方が良いでしょう。

これを1ポジションごとに求めることで、必要資金が算出されます。

Excelの関数を使用すれば、比較的簡単に求められます。

私もロスカットレートの引き上げを検討するにあたり、自分用に算出表を作成しましたので、使用したい方は下記からExcelデータをダウンロードしてください。

わかりやすさを重視したつくりとなっております。

簡単な関数で計算しておりますので、関数を見ながらロスカットの求め方の参考にしていただければと思います。

※ダウンロードする際にExcelファイル名が何故か変になってしまうことがありますが、使う分には問題ないはずです。

参考:ロスカットレート算出表

他にもいろいろな方が算出表を作成してくれておりますので、ご紹介いたします。

ご自身で使い勝手の良い算出表を利用していただければと思います。

あっきんさん

特徴:ロスカットレート0ドルの必要資金と注文価格の算出

BBさん

特徴:ロスカットレートと必要資金、下落率など細かく算出※複数ビルダー対応

キザルさん

特徴:ロスカットレートと必要資金、注文価格を算出※複数ビルダー対応

まとめ

トライオートETFを始めとしたリピート系自動売買は生き残ることが最も大切です。

暴落時にロスカットで退場せず、瀕死の状態でも生き残りさえすれば、その後には爆益が待っております。

そのためには必要証拠金やロスカットレートをきちんと理解し、リスクを把握・管理することが肝要です。

他の方が作成した算出表や設定は大いに参考にすべきですが、一度ご自身で設定のリスクを計算してみることも有益だと思います。

そうすれば、コロナショックのような大暴落の際に、慌てずに対応策が打てることでしょう。

運用しているのは「あなたのお金」です。

万が一算出表や設定が間違っていた時に、失うのは「あなたのお金」です。

誰も責任は取ってくれません。

概要だけでも理解することをお勧めします。

辺野もへじ

生殺与奪の権を他人に握らせるな!』ですよ。

以上、参考になれば嬉しいです。

それではまた。

当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の投資商品の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。

投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。