
【提案・考察】得点力を上げる野球の打順理論について
こんにちは、辺野もへじです。
今回は野球に関する考察です。
私は小学三年生から高校まで、プロ野球選手を目指して野球を続けてきました。
高校でプロ野球選手の夢を諦めた私でしたが、その後も大学や会社の草野球チームに所属して野球を楽しんでいました。
今は野球をやっておりませんが、プロ野球は定期的に見ております。
※千葉ロッテファンです。
そんな私が理論的に得点力を上げる打順を考察しました。
野球チームの監督や野球ゲームファンがいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
得点力を上げる打順。それは
出塁率の高い順に打者を並べることです。
理由はずばり、打線の回転率が上がるからです。
利点①
良い打者の稼働率が上がる。

DELTAGRAPHSさんが提示したデータからわかる通り、打順が下がるほど回ってくる打席は少なくなるということです。
特にプロ野球の場合は試合数が多いので、打順がひとつ下がるごとに年間15打席ほど減少するとのこと。
つまり1番打者と4番打者では年間45打席も数が異なるということです。
高校野球でもプロ注目の打者の前で試合終了する光景など、時々見られます。
良い打者(出塁率+打率が高い)順に並べることで、良い打者により多くの打席を回すことができ、その分走者が出る確率が高まります。
チャンスメイクをしやすくなり、その繰り返しが得点力に繋がると考えます。
利点②
各打者が多く打席機会を得ることで、打てる確率が上がる
打線の回転率が上がれば上がるほど、各打者に回ってくる打席数が多くなります。
それによって打率が低い打者も打てる確率が上がります。
第1に目が慣れていく。
第2に前の打席の経験を活かせる。
第3に単純な確率の問題。
野球のアウトは9回3アウトなので、合計27アウトと決められております。
1人も走者を出さない完全試合の場合は各打者3打席で終わってしまいます。
しかし、1人が出塁するごとに、打順が上の打者から順に打席数が増えていきます。
出塁率が3割3分の打者は3打席に1回出塁(確率上)
出塁率が2割5分の打者は4打席に1回出塁(確率上)
出塁率が2割0分の打者は5打席に1回出塁(確率上)

つまり打席を回せば回すほど、各打者が出塁できる確率が上がり、チャンスを作れる確率が上がるのです。
利点③
相手投手の球数が増える分、後半球威が落ちる
球数から打てなかった投手が降板する可能性がある
つまり、つけ入る隙が生まれやすくなるのです。

野球の指標『セイバーメトリクス』を分析・公開している八代久通さんによると、投手は球数と共にリリースポイントが下降し始めるとのことです。

一概にリリースポイントの下降が球威の減少と結びつけることはできません。
しかし、1つだけ言えることは、投手も人間なので、徐々に疲労していくということです。
一般的に投手は走者がいる方が神経を使い、物理的な球数増加(牽制球)やバント処理などの足腰への負担も増え、疲労しやすいです。
そのため序盤は打てなかった球が、中盤~後半にかけて球威や変化量が落ちた分、打てる確率が上がるのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
最近は『セイバーメトリクス』などの指標も知られるようになり、2番に強打者を置くなど、これまでの常識が覆されつつあります。
いまだにプロ野球でも小技ができる打者が2番に置かれたりしますが、昔の人が考えたセオリーは良く考えればおかしいことが多いです。
1番が出塁⇒2番がバント⇒3、4、5番で返すというセオリーは1番が出塁できなかった時点で破綻しますし、そもそも1番から綺麗に始まるのは初回だけです。
これまでの常識を一度取り払い、データを基にしてフラットな目線で野球を考えてみるのも面白いかもしれませんね。