
【本紹介】まとめて読みたい!おすすめライトミステリ小説タイトル3選
こんにちは、辺野もへじです。
皆さん、最近はいかがお過ごしでしょうか?
コロナの影響でイベントは軒並み中止。旅行も行けない。動画もちょっと飽きてしまった。
それならコーヒーやミルクティーでも飲みながら読書しませんか?
そんなあなたにおすすめのライトミステリ小説をご紹介いたします。
普段はなかなか手が出しづらいシリーズものですが、これを機会に読んでみてはいかがでしょうか?
どの作品も読みやすく、高品質な内容となっております。
面白さは私が保証します!
それではどうぞ!
文学少女シリーズ


- 普段馴染みのない文学に触れられる
- 全体的にビターな結末、しかし救いのある物語
- ラブコメもメインであり、そちらもみどころ
- ライトノベルとしてキャラがたっており、それぞれにきちんと行動理念や信条がある
まずはあらすじのご紹介です。
主人公の井上心葉は、かつて初めて書いた小説が新人賞を受賞し、大ヒットを記録します。

ペンネームが井上ミウという女の子っぽい名前だったことから天才覆面美少女作家として名を馳せることになります。
しかし、そのことが原因で井上ミウの由来となった大切な女の子との関係に亀裂が生まれ、その子が校舎から飛び降りてしまいます。
それ以来、心葉は心を閉ざし、小説を書くことなく、ただ漫然とした日々を過ごします。
もう一人の主人公、天野遠子は文学を愛する自称、文学少女

本のページしか食べられない特異体質で、明るい性格でちょっと天然な女の子です。
彼女は心葉を振り回しつつも、次第に彼の心を解していきます。
本シリーズは心に深いトラウマを抱える心葉と、文学を愛し、食べてしまう遠子、そんな二人を中心とした青春ミステリです。
二人の周囲では有名文学をモチーフとした事件が起こります
いくつか例を挙げると
- 太宰治『人間失格』
- エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
- 武者小路実篤『友情』
- ガストン・ルー『オペラ座の怪人』
- 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
他にも多くの文学作品が登場します。
遠子はそれらの文学になぞらえて、事件の関係者達の心情を「想像」し、
事件を紐解いていきます。
ジャンルはイヤミスに近い感じがします。しかし、救いのある結末は爽やかな苦味のある読後感に仕上がっています。
文学少女シリーズは本編とは別のシリーズも出ているので、読みごたえがあるシリーズとなっております。

個人的に好きな話として、
第3作目の『文学少女と繋がれた愚者』です。

この作品に登場する人物たちの心情を想像すると、胸が苦しくなります。
特に心葉の同級生である芥川くんの愚直なまでの誠実さは見ていてつらいです。
しかし、最後は救いのある物語となっております。
気になった方はぜひ手に取ってみてください。
閻魔堂沙羅の推理奇譚シリーズ


- ライトなミステリで読みやすい
- テンポ良く話が進む
- 読者も各話主人公と同じ視点・同じ条件で推理ができる
- 各話同士の繋がりはないので、以前の巻の内容を忘れていても問題ない
- ミステリだけでなく、ストーリーにも力を入れており、魅力的な話もたくさんある
この作品、人気のためシリーズ化をしており、私いち押しの作品となっております。
1巻あたり4話前後で構成されているので、区切りをつけやすく、通勤・通学や就寝前などにおすすめの1冊となっております。

1話完結なので、極端な話途中の巻から読んでも楽しめる内容となっております。
簡単なあらすじをご紹介します。
全話共通する登場人物は閻魔大王の娘、閻魔堂沙羅になります。

沙羅は父の閻魔大王同様、死んだ人を生前の行いから天国行きか地獄行きかを決めるという仕事をしております。
その沙羅の前に、殺されてしまった各話の主人公が天国か地獄かの決められるために現れます。
しかし、わけのわからないまま死んでしまった主人公たちは「死にたくない!」と駄々をこねます。
それに根負けした閻魔堂沙羅は主人公たちに推理ゲームを持ち掛けます。
この生き返りを賭けた推理ゲームが物語の主題となります。
犯人を当てたら生き返る。犯人を外したり、時間内に犯人がわからなければ地獄ということを条件に主人公たちはそのゲームに挑みます。
推理ゲームには以下のルールがあります。
- 制限時間は10分
- 自身の記憶だけを頼りに犯人を推理する
- 記憶の中には犯人を当てられる条件はそろっている
こうした条件下で様々な生い立ちや死に方をした登場人物たちが記憶を遡り推理をしていく。
これがあらすじとなります。
一番の特徴はスピード感のあるテンポの良いミステリであることです。
制限時間10分という縛りが上手く作用し、テンポ良く話が進みます。
また個人的に良かった話として、第6巻の『金曜日の神隠し』が挙げられます。

こちらはシリーズ初の長編小説となっており、ストーリーが凄く良かったです。
またこの作品の『読者は主人公と同じ条件で犯人を推理する』特徴から、過去にはこんな企画もありました。

私は見事に犯人を外して地獄行きが決定しました。
試しに1巻を読んでみてはいかがでしょうか?
虚構推理シリーズ


- 『why done it(なぜやったのか?)』という動機のロジックが素晴らしい
- 岩永琴子を始めとした登場人物が魅力的
- 怪異要素と発生する事件の組み合わせが絶妙
この作品のみどころは、ロジックがよく練られた本格ミステリという点です。
それはトリックというよりは『why done it(なぜやったのか?)』という動機に重きが置かれています。
この作品は漫画、アニメといったメディアミックス展開をしており、見たことがある方も大勢いるかと思います。

漫画版は絵も綺麗で特におすすめです。
次に作者についてのご紹介です。
原作者の城平京さんはアニメ化もした『絶園のテンペスト』の原作者でもあり、そちらもおすすめの作品となっております。

あらすじのご紹介です。
主人公兼ヒロインの岩永琴子はある過去の出来事がきっかけで、人の身でありながら、妖怪たちの知恵の神として崇められる存在となりました。

琴子は類まれなる明晰な頭脳の持ち主であり、妖怪たちから持ち込まれる様々な相談を解決していきます。
本作のタイトルにもある虚構は作品全体のキーワードとなっております。
例として第1作目の鋼人七瀬の事件を挙げます。
とある黒幕の陰謀により、人の想像から『鋼人七瀬』という怪物が生まれます。
その怪物はかつての都市伝説である口裂け女同様、噂が噂を呼び、どんどん肥大化した結果、ついには生きている人間を殺害する事件が発生してしまいます。
人の想像によって生まれた怪物は逮捕することも、物理的に倒すこともできません。
そこで琴子は鋼人七瀬による殺人は人の仕業であるという嘘の推理、つまりは虚構を拡散することで、人々の鋼人七瀬を信じる心を弱め、鋼人七瀬を消滅させようと試みる。
これが1作目のあらすじになります。
そして私がシリーズの中で特に好きな話は第3作目にあたる巻に収録されている『スリーピング・マーダー』という話です。

こちらの話の結末に至るまでのストーリ―展開は圧巻の一言です。ぜひ読んでいただきたい話となります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ご紹介したのはどれもいち押しのシリーズですので、ぜひ手に取ってみて、楽しんでいただければ幸いです。
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