
【トラリピ】初心者はCAD/JPY(カナダドル円)がおすすめの理由【設定紹介】
こんにちは、辺野もへじです。
- トラリピに興味を持ったけど、投資できる資金は限られているから効率良く運用したい。
- どの通貨ペアを運用するか迷っている。
そんなあなたにおすすめはCAD/JPY(カナダドル円)です。
おすすめな理由はずばり、資金効率が最も優れているからです。
CAD/JPYを2019年8月から運用している私が解説いたします。
※2020年の資産運用結果はこちらの記事参照
カナダドルとは
カナダは2020年時点でGDP世界第10位の国です。
アメリカの隣国であり、経済的・政治的な結びつきも強いことからカナダドルは米ドルとの連動性が高いです。
またエネルギー・鉱物資源も豊富で資源国としての側面もあるため、原油価格が上昇するとカナダドルも上昇する傾向があります。
カナダドルがおすすめの理由
私はCAD/JPY(カナダドル円)で運用しています。
その理由は資金効率です。
トラリピにおいて大切な要素は3つあります。
- 総推移:上下の値動きの合計
- 高低差:高値と安値の幅
- 通貨の価格:通貨を買うのに必要な資金(円)
総推移:上下の値動きの合計

トラリピは通常の株やFXのように大きな高低差で利益を狙うのではなく、細かい上下の値動きで利益を狙うため、総推移が重要になってきます。
つまり、総推移が大きいほど、より多くの利益が生まれる可能性が高いということです。
高低差:高値と安値の幅

高低差が広ければ広いほど、トラップ(注文)を仕掛ける幅が広くなり、資金効率が悪くなります。
通貨の価格:通貨を買うのに必要な資金(円)
価格が高いほど必要な資金(円)が多くなります。
例えば
1ドル:100円の時に1,000ドル買い、101円の時に売った。
購入時:100円×1,000=100,000円
売却時:101円×1,000=101,000円
利益:101,000円-100,000円=1,000円
1カナダドル:80円の時に1,000カナダドル買い、81円の時に売った。
購入時:80円×1,000=80,000円
売却時:81円×1,000=81,000円
利益:81,000円-80,000円=1,000円
同じ1,000円の利益でも購入時に必要なお金が異なります。
つまり安い方が少ない資金で済むのです。
トラリピで大切な3要素
- 総推移:大きいほど利益が出しやすい
- 高低差:狭いほど資金効率が良い
- 1通貨の価格(円):安いほど資金効率が良い
以上の3つの点を踏まえ、各国の通貨を見てみましょう。
下の表は2017年~2020年の各国通貨の情報になります。

これだけでは良くわからないと思いますので、図にしました。

上の図は通貨の価格と1円あたりの総推移を図にしたものです。
上に行けば行くほど必要な資金が増え、右に行けば行くほど利益を得やすいことを示しています。
GBP(英ポンド)やUSD(米ドル)は利益こそ得やすいですが、資金が必要です。
一方でCAD(加ドル)やNZD(ニュージーランドドル)は少ない資金で利益を得やすいです。
最後に高低差の平均を見ると、CAD:10.386円、NZD:10.770円となり、幅が狭いCADの方がより資金効率が良いと言えるでしょう。
このデータを基に、私は資金効率が最も良いCAD/JPYを選びました。
CAD/JPYおすすめのトラリピ設定
CAD/JPYのおすすめはハーフ&ハーフ戦略。
トラリピを提供している㈱マネースクエアでも推奨されている戦略です。
ハーフ&ハーフのメリット


ハーフ&ハーフのデメリット

メリット:資金量が少なく済む
デメリット:レンジを外れた上下に損失リスク
デメリットの損失リスクは設定に気を配りさえすれば、かなりリスクを抑えながら運用できると考えております。
ではこのハーフ&ハーフをCAD/JPYにどのように当てはめれば良いでしょうか?
トラリピを仕掛ける範囲
過去のCAD/JPYのチャートを見てみましょう。
下の図は2000年~2020年の20年間の値動きです。

最高値:125.570円(2007年)
最安値:68.42円(2009年)
最安値は2008年9月に起きたリーマンショックの影響が大きいです。
次に2010年~2020年の10年間の値動きを見てみましょう


最高値:106.49円(2014年)
最安値:72.15円(2011年)
この20年と10年の2種類の数値と直近の値動きを考慮して考えてみましょう。
あまり幅を広くトラリピを仕掛けても資金効率が悪いので、ある程度幅を狭めます。
- 2021年1月は80~82円で推移
- 直近ではコロナの影響で73.704円まで下落
- コロナで下落する前までは85円あたりを上下
以上のことから85円をハーフ&ハーフの真ん中と定めます。
2014年に106.49円だったものの、ここ数年の高値圏は91~92円です。
まずはわかりやすく買いと売り10円の値幅が良いのではないでしょうか?
- 買いのトラリピ:75円~85円
- 売りのトラリピ:85円~95円

強制ロスカット(損切)ライン
次に強制ロスカット(損切)ラインだけ決めましょう。
強制ロスカットさえ回避できれば、過去の相場から見てわかるように価格は戻っていきます。
下がりすぎれば上がる。上がりすぎれば下がる
コロナの影響で今後の先行きも不透明のため、下の強制ロスカットは70円以下になるように設定した方が安全だと思います。
リーマンショック級の下落でも耐えられる設定にする場合、67円以下になるように設定しましょう。
※ちなみに私は500万円を運用しているので、かなり安全策で65円以下になるように設定しています。
売りトラリピは直近2014年の106.49円を意識して、最低110円以上になるように設定した方が良いでしょう。
【安全策】
買いトラリピ:70円以下
売りトラリピ:110円以上
【超安全策】
買いトラリピ:65円以下
売りトラリピ:126円以上※
※現実的ではないかも
強制ロスカットラインが決まれば、あとは仕掛ける注文本数を決めるだけです。
人によって資金量が異なるので、マネースクエアHPにある『運用試算表』を使用して必要本数を算出しましょう。

- 対円通貨を選択
- 買い新規/売り新規の試算したい方を選択
- 加ドル円を選択
- 運用予定額を入力
- 仕掛ける値幅を入力
- 注文する本数を入力
- 0.1万通貨がおすすめ
- いくらで利益を確定するか入力(私は500円で設定)
- 入力不要
- ここを押せば試算結果が出ます
すると下記のように試算結果が表示されます。

ロスカットの部分が設定したい数値になっていればOK!
なっていない場合、③~⑦の数字を調整する。
これで現在の資金でどれくらい仕掛けられるかがわかります。
最後に
トラリピはいかに強制ロスカットで退場することなく、生き残るかが重要です。
今回ご紹介した内容はあくまで私が実践した上で、いろいろな方の意見や数字を参考にした個人の意見です。
最後はご自身で理解・納得した上で投資をしましょう。
まずは少額から開始することがおすすめです。
※トラリピを発信されている方々も言っておりますが、最低30万円からがおすすめです。
リスク管理を徹底しながら、楽しく資産運用をしましょう。
当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の通貨の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。
投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。