
こんにちは、辺野もへじです。
今回は以前ご紹介いたしました新戦略マルチハーフで追加しましたEUR/JPY(ユーロ円)の設定について、詳細をご説明したいと思います。

マルチハーフ戦略に限らず、トラリピでユーロ円売を設定する際の参考にしていただければと思います。
ユーロ(EURO)について
ユーロは世界で2番目に取引量の多い通貨です。
※1位は米ドル
「ユーロ圏」と呼ばれるEU加盟の19カ国と、非EU加盟国6カ国の合計25カ国で使用されています。
ユーロ参加国の財政政策は各国の主権が維持されており、財政基盤の強い国・弱い国が混在する形となっています。
一部の財政基盤の弱い国の問題がクローズアップされると、共通通貨であるユーロが下落し、その他の国がデメリットを受けるリスクがあることや、その解決のために財政基盤の強い国が、財政基盤の弱い国を助ける(財政支援などを行う)必要が生じることが欠点として挙げられます。
ユーロ圏は、ロシア、アラブ諸国とも地理的・経済的に深い関係があり、それらの国々で紛争・テロなどが起きたり、経済危機懸念が高まると、ユーロが売られやすくなるという地政学リスクも持っています。
マネースクエアHPより抜粋

加盟国や周辺国など、多くの国が関わっているが故に、どこかで悪いニュースが出ると下落しやすい傾向があります。
EUR/JPY過去の値動き
次にEUR/JPYの過去の値動きを確認しましょう。

ざっくり110円~130円を中心にして推移している。
過去20年の値動き
【最高値】

最高値:169.960円(2008年7月)
備考:2008年11月以降は150円に達していない
【最安値】

最安値:88.870円(2000年10月)
備考:2000年11月以降は90円を割っていない
過去10年の値動き
【最高値】

最高値:149.690円(2014年12月)
備考:10年間で150円には一度も達していない
【最安値】

最安値:94.090円(2012年7月)
備考:2012年11月以降、100円を割っていない
EUR/JPYの売トラリピ設定
過去20年の値動きを基に、売りトラリピの設定を考えます。
2008年頃に160円~170円を記録しておりますが、それは考慮から外しました。

その理由として、160円~170円を記録した経緯と要因があります。
- この頃はEUに対して大きな期待感があった。
- リーマンショック時に、ドルの避難先がユーロだった。
しかし、すぐにリーマンショックの影響はEUに波及して今度は円に避難してきたため、大きな下落を迎えました。
2008年11月以降、150円を超えることは一度もなかったため、160円~170円は考慮から外します。
資金:520万円
範囲:120円~140円
注文本数:62本
1本あたり通貨:0.2万通貨
利益幅:1,000円(500円/0.1万通貨)
ロスカット:165.349円


110円~130円あたりを中心として推移しているため、真ん中の120円を売りトラリピの下限と設定しました。
また150円には10年以上達していないので、150円までは追すぎと考え、140円を上限としました。

まとめ
最後にシミュレーションをしてみましょう。
【シミュレーション】

2018年1月~2021年1月(37か月)
期間損益:515,106円
月平均不労所得:14,000円/月
月利:0.26%
年利:3%
投入資金の割に小さい結果ですが、ロスカットラインにかなり余裕を持った設定にしているため、その分利益が少なくなっています。
しかし、元々は0円だったので、0円/月が14,000円/月になると考えれば、喜ばしいことです。

今回のEUR/JPYの追加でどれくらい資金効率が良くなるのか。しっかり後追いをしていきますので、皆様の参考にしていただければと思います。
トラリピについての記事はこちら
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