
【トライオートETF】完全解説!TQQQの戦略と戦術《月利3%を目指す》
※2021年9月4日更新
※ロスカットレート0ドルからの引き上げやそれに伴い自身で算出表を作成したので、内容を最新版に変更しました。
こんにちは、辺野もへじです。
これまでTQQQに関する様々な戦略や戦術、考察をご紹介してきました。
今回は改めて現在私が運用している戦略と戦術をご紹介いたします。
暴落などのリスクを考慮した設定で、月利3%は目指せる内容となっておりますので、参考にしていただければと思います。
皆様が参考にしやすいように、改めて1つの記事にまとめた内容となります。
既に運用している方も復習を兼ねて読んでいただければ幸いです。
私の戦略・戦術に欠かせないのが、私が作成した「必要資金算出表」です。
頻繁に使用するので是非ご活用ください。
下記記事からダウンロードできます。
この記事ではロスカットと必要証拠金の基本的な解説をしているので、始める前に合わせて理解しておきましょう。

基本戦略ー下落率に合わせるー
戦略思想《下落を効率良く拾う》
右肩上がりで上昇するTQQQの設定で最も大事なのは効率良く下落を拾うことです。
未稼働の注文をできる限り減らし、仕掛けた注文をできる限り多く稼働させることが理想です。
以前の記事で解説した通り、2010年4月~2021年3月の11年間の前月高値から翌月安値までの下落率において最も頻度が多かったのは《-20%以内》です。


比率的に下落のおよそ70%が《-20%以内》に収まっていることがわかります。
この過去データから見えてくる定量的な事実を基に、効率良く下落を拾うという戦略思想です。
検証の詳細は下記記事を参照

設定方法《下落率ごとに注文を分割》
過去データから判明した下落率の頻度を基に、設定に濃淡をつけるように資金を配分します。

70%の比率で《-20%》以内に下落するため、比率と同じく70%の資金を配分
20%の比率で《-35%》以内に下落するため、比率と同じく20%の資金を配分
10%の比率で《-35%~50%》に下落するため、比率と同じく10%の資金を配分
手順①資金配分を算出
最初に資金配分を算出します。
現行価格が100ドルの場合、資金配分は以下の通りになります。

手順②価格帯ごとに注文本数を算出
私の「必要資金算出表」を使用して、価格帯ごとに注文本数を算出。

ご自身のリスク許容度に合わせてロスカットレートを設定してください。
0ドルでも月利3%を十分狙えるので、初心者の方や安全志向の方は0ドルで設定することをおすすめします。
ロスカットレートに関する考え方は下記参照

手順③ビルダー機能で注文
算出された注文本数を基に、トライオートETFで注文設定。
※2021年9月現在、TQQQはビルダー機能の制限が掛かっているため、新規利用者は裁量取引のみ、既存利用者は既存ビルダーの手動変更のみとなっております。
【既存利用者向け制限対応】

【新規利用者向け制限対応】

運用方法《上抜けしたら再注文》
注文範囲からTQQQが上抜けをしたら、現設定を解除し、同様に手順①から設定し直します。

TQQQの長期的な上昇が前提となっているので、高値掴みは考えず、上抜け都度、再設定を繰り返します。
過去のチャートを見ればわかりますが、「今の高値は未来の安値」という考えです。

戦略オプション(2021年8月28日追記)
もう少し資金効率を上げたい方のための戦略オプションもございます。
詳細は下記の各記事をご覧ください。
①資金配分変更オプション
上の下落率ごとの配分をリスク許容度に合わせて組み替えるオプションです。
当初私は各下落率範囲に注文をしておりましたが、2021年9月からは下落率20%に資金を集約しております。

②ロスカットレート引き上げオプション
ロスカットレートの目安を検証した記事です。
当初私は0ドルまで耐えられる設定にしておりましたが、2021年8月末から下落率75%まで耐えられる設定に変更しております。

資金効率UP戦術①二重ゾーン
戦術思想《資金を遊ばせない》
前述の基本戦略の注文を仕掛ける際に、設定後の上昇を加味して上値+5ドル~10ドルを加えたと思います。
注文後すぐに下落した場合、その+5ドル~10ドルの注文が未稼働となり、その分の資金が浮いていることなります。
それを遊ばせることなく、有効活用するという戦術です。
2021年5月に実際に仕掛けた具体例で解説いたします。
当時TQQQの価格は110ドルだったため、基本戦略は115ドル~55ドルに注文を仕掛けております。

仕掛けた直後の上昇を考慮して+5ドルほど上値に余裕をもって仕掛けております。
しかし、結果として上昇せずに下落したため、下図の青枠115ドル~110ドルの注文が未稼働となっております。※5月は一番右端です。

この未稼働注文分の資金を現在の価格に仕掛け直すことで、資金効率UPを図ります。
設定方法《上値の未稼働資金を使用》
未稼働の資金を算出し、現行価格付近に新たな注文を仕掛けます。
手順①未稼働注文の確認

現在保有しているポジションの最高値は110.38ドルです。つまり110.38ドルよりも上のポジションは持っていないことになり、注文が稼働していないことがわかります。
手順②使用可能資金の算出
上値の未稼働注文の浮遊資金を算出します。

注文算出に使用した「必要資金算出表」を使います。
仕掛けた当時の注文を再入力すると、右側に仕掛ける注文価格の一覧が表示されます。
この一番右側の《総必要資金》の列が各注文に必要な資金を表しております。
※総必要資金は必要資金を上から足し算した累計額です。
現在の保有ポジションより上の未稼働注文110.6ドル~115ドルの必要資金が余っていることになります。
当時の私の注文の場合は、1,084,330円が余っていることがわかります。
手順③二重ゾーンの設定
余剰資金が算出できたところで、余剰資金を使って現在の価格付近に仕掛けます。
当時は104ドル付近を推移しておりましたので、105ドル~100ドルに二重ゾーンを設定しました。

この二重ゾーン戦術により、資金を余すことなく稼働させることができるので、資金効率が上がります。

運用方法《上値の未稼働範囲に接近したら解除》
前述の注意事項の通り、二重ゾーンの利確幅は未稼働注文範囲の手前に設定してください。
二重ゾーンのポジションが全て利確されたら、価格が未稼働注文範囲に接近していることになるので、二重ゾーンは解除しましょう。
未稼働注文範囲に到達後、急落した場合、二重ゾーンも同時に稼働してしまう危険性があるためです。
資金効率UP戦術②トッピング
戦術思想《利益の再投資効率化》
TQQQはNASDAQ100の3倍の値動きをする性質上、日々利益が発生する可能性が高いです。
少ない資金でも1日で数万円発生することもあり、資金によっては1週間で10万円を超えることもあります。
基本戦略を設定し直すほどではない、日々の利益や毎月の少額入金を効率的に再投資する戦術が所謂トッピングです。
※どなたが名付けたのか定かではありません。私の認識ではあっきんさんです。
設定方法《直近価格付近に注文》
私は資金や相場に応じて3種類のトッピングを使い分けております。
基本的な設定方法は「必要資金算出表」シートを使って、仕掛けられる注文を算出し、直近の価格付近に仕掛けるだけです。
使い分けはあくまで目安です。個々の好みで使い分けていただいて問題ないかと思います。
通常トッピング
最もオーソドックスなトッピングです。
日々の利益を活用するのに最適です。
資金:数万円~15万円未満
注文範囲:直近価格付近
注文内容:1本数口

圧縮ゾーントッピング
15万円以上の利益が得られた際や臨時収入等で15万円以上入金する場合におすすめの手法です。
資金:15万円~
注文範囲:直近価格前後に5ドル~10ドル
注文内容:資金による

多少価格が上下しても拾える設定です。
安定感がある分、未稼働の注文も発生しがちなので、わずかに無駄が発生します。
一撃必殺トッピング
安値におり、これから上昇が見込める際に使用することがあります。
1本に資金を集約して、数十口を注文する手法です。一気に大きな利益を狙います。
圧縮ゾーンと異なり、無駄が発生しない点が強みです。
しかし、下落時に大きな含み損を抱えてしまい、資金が拘束されてしまう場合があるので、やりすぎには注意してください。
裁量に近いかもしれません。
資金:15万円~
注文範囲:直近価格付近
注文内容:1本数十口

運用方法《利確したら解除し、再設定》
トッピング利確時
私の場合、いずれのトッピングも基本戦略に比べて少額なので、利確したら、後追いして仕掛け直します。

少額資金をフル稼働させて、利益の最大化を図ります。
基本戦略上抜け時
TQQQの価格が基本戦略の範囲を上抜けした場合は、基本戦略の資金に組み込んで再設定します。

↓

利益の安定を図るため、資金の偏りを均します。
利確幅について
利確幅も検証しましたが、最終的には個人の好みの問題という結論になりました。


基本的には広ければ広いほど、「過去」の相場においては利益は大きかったです。
しかし、「過去」のTQQQの相場は凄まじい上昇相場でもありました。
上昇は前提としても、急上昇が「未来」も続くかどうかは誰にもわかりません。
もしあなたが複数口を設定できるのであれば、多くの方が実施されているように利確幅を分散するのが良いかと思います。
総括
私の運用イメージとしては、基本戦略を本隊として安定的に利益を得つつ、途中で獲得した利益は戦術を用いて遊撃部隊として局地戦で活躍してもらいます。
本隊である基本戦略が前進(上抜け)した場合は、遊撃部隊は本隊に合流する。
カッコつけた表現になってしまいましたが、こんなイメージで運用しております笑
大暴落などのリスクを最大限考慮しつつ、その中で「利益の最大化」を図ることを目的とした戦略と戦術、運用方法になります。
この運用の実績は毎週・毎月の結果報告を参考にしていただければと思います。
皆様がトライオートETFでTQQQを運用する参考になれば、幸いです。
それではまた。
当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の投資商品の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。
投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。