
【小説の書き方】ひと捻り、ふた捻りある小説プロットの書き方【テンプレートで解決】
長編小説を書きながら、このような悩みはありませんか?
・なんだか物足りない……。
・展開が単調になってしまう。
・もっと読者の意表を突く展開にしたい。
私自身長編小説を書きながら悩んでおりました。
(今もできてるとは言えませんが……)
これらの悩みを解決する助けとなるテンプレートがあります。
今回はそれをご紹介したいと思います。
結論 長編小説は30場面を目安に書く
プロットの段階で30前後の場面を検討します。
ただし、詳しく書く必要はなく、その場面で明らかにする要素、新しく得る情報を箇条書きで入れていきます。
大事なのは、各場面が必ず『何のための場面か』説明できることです。
それが説明できない場面があると間延びした展開になってしまう可能性があります。
- 主人公の人物紹介
- ヒロインとの出会い・人物紹介
- 友人の人物紹介
- 事件発生
- 事件について友人から情報を得る(アリバイ情報)
- ヒロインの怪しい挙動(実は〇〇)主人公はヒロインを疑う
- 主人公の過去話
- …
- …
このような形式で埋めていきます。
しかし、最初は30場面も埋まらないことに気が付きます。
それは想定している物語にひと捻りが足りないシグナルです。
だからと言って0から考え直す必要はありません。
作成したプロットを30場面に到達させるための展開を考えます。
- 途中の場面でのキャラクターの判断を逆にしたらどうなるか?
- 元々想定していたクライマックスを前座にして、更にひっくり返す展開にできないか? など
こうして考えて30場面に至ったプロットは捻りのある物語になっていることでしょう。
思考の補助ツールとして活用できると思います。
連作中編と相性が良い
このテンプレートは前回の記事で紹介した連作中編の考え方とかなり相性が良いです。
- 話を二分割:30場面→15場面+15場面
- 話を三分割:30場面→10場面+10場面+10場面
という塩梅になります。
1場面に1要素があるので、メリハリの効いたテンポの良い物語を作りやすくなります。
また1場面4枚前後(40文字×40行)を目安に書けば
30場面×4枚=120枚となり、ちょうど新人賞の応募規定枚数になります。
4枚を小さな目標として、小さな達成感を重ねることで、モチベーション維持にも繋がります。
長編小説を書きあげるにはモチベーションが命です。
まとめ
- 長編小説は30場面を考える
- 30に満たない場合、捻りが足りないシグナル
- 各場面には必ず新たな1要素(真相、情報、展開)
- 1要素がないと、間延びした展開になりやすい
- 1場面4枚(40文字×40行)を目安にする
- 達成しやすい小さな目標
- 連作中編(2部構成、3部構成)にすると書きやすい
- ゴールまでの道筋が明確になる
より面白い小説を書くための思考ツールとして、参考にしていただければ幸いです。