トライオートETF

レバレッジETFの否定意見はトライオートETF(TQQQ)に当てはまるのか?

レバレッジETFの否定意見はトライオートETF(TQQQ)に当てはまるのか?

こんにちは辺野もへじです。

今回はレバレッジETFに関して良く言われる否定意見に対し、それらがトライオートETFのTQQQ運用に当てはまるのか、私なりの見解を説明したいと思います。

勘違いしていただきたくないのは、否定意見はあくまでも事実です。

レバレッジETFは通常のETFとは異なるデメリットがあることは特性上明白です。

ただし、そのデメリットがトライオートETFに当てはまるかどうかは別の話だと考えています。

その前提で私の意見を参考にしていただければと思います。

レバレッジETFは長期投資に向かない

一般的にレバレッジETFは長期投資に向かないと言われています。

その理由は大きく3つありますが、トライオートETFでのTQQQ運用に関しては当てはまらないと考えております。

先に結論だけ言ってしまうと、

トライオートETFのTQQQ運用は長期投資ではありません。

短期売買の長期運用です。

長期投資に向かない理由は、通常の積み立てやガチホといった長期保有を前提としたデメリットです。

逆に値動きが大きい分、レバレッジETFは短期売買に向いていると言われています。

そのため一般的に言われるレバレッジETFのデメリットはトライオートにはあまり関係なく、むしろ適していると考えています。

1つずつ見ていきましょう。

①暴落時により大きく暴落する

否定意見

TQQQはNASDAQ100の1日3倍の値動きをするレバレッジETFです。

そのため当然ですが、暴落時も3倍の値動きをするため、基となる指数よりも大きく下落します。

長期保有の場合、老後の取り崩しタイミングでこの暴落を喰らってしまうと、含み益が減るどころか、含み損に転落し、資産が大きく目減りしてしまう危険性があります。

ドルコスト平均法で長期積み立てをしていても、それを消し飛ばすくらいの威力はあります。

この観点で言えば確かに長期投資(長期保有)には向いておりません。

しかし、トライオートETFの場合はどうでしょうか?

トライオートETFは?

トライオートを運用する上では長期目線で運用をしておりますが、実際の取引は短期売買の繰り返しです。

短期売買を長期運用しているのです。

含み益は暴落してしまうと消えてしまい、”なかったこと”になってしまいます。

しかし、トライオートでは上昇都度、設定の利確幅になったら利確をしているので、利益分の現金が口座に入ってきます。

そして暴落したとしても、暴落先での売買が発生し、値動きの上下で利益を得ることができます。

勿論、注文範囲を上側に集中していて、利益を都度再投資している場合は、暴落時に長期保有と同じ状態になる危険性はあります。

注文範囲を下抜けし、売買が発生しないので利益を生まず、含み損を抱えているため出金もできない状態になり兼ねません。

しかし、老後などの資産運用後半は利確した利益の全てを再投資に回さず、ある程度利益を出金しながら運用していることでしょう。

そのため大暴落があっても、それまでの利確額が帳消しになることはありません。

なぜならこれまでの含み益は既に確定して現金に変わっているからです。

辺野もへじ

老後に近づくにつれて、発生する利益を現金や別の資産で保管するというリスク管理さえすれば、解決できる問題であると考えております。

②逓減リスク

否定意見

次によく言われる否定意見は逓減リスクです。

逓減=徐々に減少していくこと。

ボックス相場※になるとレバレッジの特性上、下落方向に流れやすい傾向があります。

※箱の中に入ってしまったかのように、高値と安値が一定の範囲内(レンジ)を行き来している状態。

下落する時は基の指数より大きく下落しますが、上昇する時は対象の指数が元の価格に戻っても、レバレッジETFは元に戻りきらない可能性があります。

つまりレバレッジETFには価値が逓減していくリスクがあるのです。

しかし、トライオートETFの場合はどうでしょうか?

トライオートETFは?

トライオートETFの特徴は上下の値動きを利用し、売買を繰り返すことで利益を生みます。

仮に長期のボックス相場になり、下落方向に動こうとも値動きが上下さえしてくれれば、利益を生み続けてくれるのです。

むしろ上下の幅の大きさによっては、下手に上昇一辺倒よりも多くの利益を生み出してくれるかもしれません。

つまり、ボックス相場になって逓減しようとも、その上下の値動きにレバレッジが掛かるので、そこで売買が発生し利益を生むことができます。

更に運用しているTQQQは30年間低迷する日経平均と異なります。

対象指数であるNASDAQ100はNASDAQに上場する上位100社(金融除く)で構成されております。

ハイテク銘柄が中心となっており、銘柄の入れ替えも発生します。

つまり上昇傾向が強く、一時的にボックス相場を形成したとしても、いずれは上方向に突き抜けていく可能性が高いです。

最初の頃の上げ幅が緩やかに見えるのは、分割を繰り返しているので初期の頃の価格が相対的に小さくなってしまうためです。

辺野もへじ

図を見てわかる通り、逓減していないですよね?

③乖離リスク

否定意見

②の逓減リスクと似ておりますが、対象指数から乖離していく可能性があります。

レバレッジETFは対象指数の1日〇倍の値動きをする商品なので、2日以上経てば対象指数の〇倍にならない可能性があります。

つまりどちらかの方向が一辺倒に続けば、徐々に対象指数から乖離していきます。

しかしトライオートETFの場合はどうでしょうか?

トライオートETFは?

②で前述した通り、トライオートは値動きを利用して売買を繰り返す運用です。

乖離しようとも値動きが上下さえしてくれれば、利益を生んでくれるので関係ありません。
 
それどころか米国株は上昇傾向が強いので、乖離するとすれば、むしろ上方向に乖離する可能性の方が高いです。

S&P500への投資は、長期の上昇が見込まれるから皆投資をしております。

S&P500の上位構成銘柄はGAFAMを中心としたハイテク銘柄です。

つまり、S&P500を牽引するハイテク銘柄が中心となっているNASDAQ100は、S&P500と同じく長期的には上昇傾向であり、それを対象にしているレバレッジETFも、同じく上方向にいくと言っているのと同義です。

これが最近レバナス投資(レバレッジ2倍の積み立て)が流行っている理由でもあります。

辺野もへじ

だいぶ乖離してますね、上方向に( ゚Д゚)

まとめ

これまで述べてきた通り、レバレッジETFに関する否定意見は長期保有を前提としたものです。

また逓減リスクや乖離リスクなどはレバレッジETF全体に対する否定意見であり、対象となる指数によってはそのリスクは非常に少ないと言えるでしょう。

そしてどの否定的意見の中にも「レバレッジETFは短期売買向きの商品」と言及されております。

つまり短期売買を繰り返すトライオートETFとレバレッジETFの組み合わせは商品特性に適した組み合わせと言って良いでしょう。

しかし、老後までトライオートETF×レバレッジETFを全力運用するのは、暴落による下抜けがあるのでリスクがあります。

ある程度十分な資産を増やした後は、老後に向けて利益をそのままTQQQに再投資せずに、他の株や債券に変えたり、現金として保管していく予定です。

辺野もへじ

本記事の内容はあくまでもポジショントークも含む私個人の見解です。

100%安全ということではないので、皆様のリスク許容度に合わせて、適切な運用をしていきましょう。

皆様が運用する上で、参考になれば幸いです。

それではまた。

当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の投資商品の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。

投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。