
【投資初心者必見】あなたの金融リテラシーをチェック【5問】
こんにちは、辺野もへじです。
投資を始めたいけど、少し怖い
投資を始めたいけど、何から始めればいいんだろう?
これから投資を始めようか悩んでいる方。
まず投資先を選ぶ前に、自分に基礎知識があるか確認してみましょう。
日本は他のOECD諸国よりも、金融リテラシーが低いという調査結果が出ております。
投資に関して一定水準以上の知識があるか、クイズを通じてチェックしてみましょう。
用意した問題は金融広報中央委員会が2019年に実施した『金融リテラシー調査』から特に投資にまつわる問題を抜粋いたしました。
金融リテラシーが少しでもある方にとっては、とても簡単な問題です。
逆にこれらの問題がわからなかった方は、結構まずいと思ってください。
では早速行きましょう。
金利に関する問題
第1問(正答率42.9%)
100万円を年率2%の利息がつく預金口座に預け入れました。それ以外、この口座への入金や出金がなかった場合、5年後には口座の残高はいくらになっているでしょうか。利息にかかる税金は考慮しないでご回答ください。(1つだけ選択)一部改題
- 110万円より多い
- ちょうど110万円
- 110万円より少ない
- 上記の条件だけでは答えられない
- わからない
↓正解↓
正解は……?
正解:①110万より多い
基本的な複利の問題です。
複利とは
得た利益を投資に回すことで投資元本を増やし、利益を増やす手法
では今回の問題の場合はどうでしょうか?
1年後:1,020,000円(1,000,000円×1.02)
前年+20,000円
2年後:1,040,400円(1,020,000円×1.02)
前年+20,400円
3年後:1,061,208円(1,040,400円×1.02)
前年+20,808円
4年後:1,082,432円(1,061,208円×1.02)
前年+21,224円
5年後:1,104,080円(1,082,432円×1.02)
前年+21,648円
このように、前年出た利益がそのまま投資元本になるので、利益額も雪だるま式に増えていきます。
これが複利です。資産運用の中で最も大事な考え方なので、知らなかった方は必ず覚えておきましょう。

第2問(正答率53.2%)
太郎と花子は同い年です。花子は25歳の時に年10万円の預金を始め、その後も毎年10万円の預金を続けました。一方、太郎は25歳の時には預金をせず、50歳の時に年20万円の預金を始めました。二人が75歳になったとき、どちらの預金残高が多いでしょうか。
- 預け入れた金額は全く同じため、二人の預金残高は同じである
- 各年の預け入れ額が多いため、太郎の預金残高の方が多い
- 預け入れ額が多いため、花子の預金残高の方が多い
- 複利で利子がつく期間が長いため、花子の預金残高の方が多い
- わからない
↓正解↓
正解は……?
正解:④複利で利子がつく期間が長いため、花子の預金残高の方が多い
これも複利の問題です。
期間が異なる場合、複利で生まれる利益はどう変わってくるのでしょうか。

二人とも同じ投資元本500万円ですが、75歳時点での預金残高の差額は
1,992,918円
およそ200万円の差額
複利+年月の力はそれほどまでに強大なのです。
資産運用は早めに行えば行うほど、年月の力を借りることができるのです。
第3問(正答率55.6%)
インフレ率が2%で、普通預金口座であなたが受け取る利息が1%なら、1年後にこの口座のお金を使ってどれくらいの物を購入することができると思いますか。(1つだけ選択)
- 今日以上に物が買える
- 今日と全く同じだけ物が買える
- 今日以下しか物が買えない
- わからない
↓正解↓
正解は……?
正解:③今日以下しか物が買えない
これは応用編ですね。
インフレというのは物価が上がること。一方でデフレというのは物価が下がることです。
では問題の場合どうなるでしょうか。
【インフレ率:2%】
缶ジュース:今年100円→翌年102円
【普通預金口座の利息:1%】
預金:今年100円→翌年101円
つまり、今年100円で購入できていた缶ジュースが翌年には購入できなくなるのです。
そのため正解は③『今日以下しか物が買えない』となります。
ここはとっても大事なポイントです!
皆さんは日銀が掲げる物価上昇(インフレ)率はご存知でしょうか?
物価上昇目標:2%
そして皆さんの預金の年率はご存知でしょうか?
定期預金:0.003%
普通預金:0.001%
はい。今の皆さんなら、これが何を意味するかわかりますよね?

2055年には物価が2倍になる試算です。
もちろんこの通りになるとは限りませんし、今の様子だと達成する見込みは少ないように見えます。
しかし、少なくとも日銀は2%上昇させると公言しているのです。
定期預金:6%
普通預金:2%
30年前は貯金しているだけで、ノーリスクで資産が増えました。
だから年齢が上の方は貯金が大好きなのです。
しかし、銀行にお金を預けておけば良い時代はとうの昔に終焉を迎えました。
煽る訳ではありませんが、全額貯金は穴のあいたバケツに水を入れているようなものなのです。
資産が年月と共に目減りしていきます。
だから国は投資をしなさいと言っているのです。
自分でよく考えて、自己防衛のための資産運用を意識しましょう。
金融商品購入に関する問題
第4問(正答率62.8%)
複雑な仕組みの金融商品の購入を検討するにあたって、適切な対応はどれでしょうか(1つだけ選択)
- 仕組みがよくわからなくても、売れ行きが良ければ購入する
- 仕組みがよくわからなくても、提供している金融機関が信用できれば購入する
- 仕組みがよくわからなくても、高いリターンが期待できれば購入する
- 仕組みを理解できて問題ないと思えば購入する
- わからない
↓正解↓
正解は……?
正解:④仕組みを理解できて問題ないと思えば購入する
仕組みがよくわからない商品を購入してはダメですよ!
私もそれで失敗をしているので、詳細はこちらの記事を参考にしてください。
そして注意していただきたいのが②提供している金融機関が信用できれば購入するです。
金融機関に限らず、今はネットを通じていろいろな情報に触れられるようになりました。
投資系を発信する有名インフルエンサーの方もたくさんいます。
そうした世の中で特に注意していただきたいことがあります。
ハロー効果です。
ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。光背効果、ハローエラーともいう。例えば、ある分野の専門家が専門外のことについても権威があると感じてしまうことや、外見のいい人が信頼できると感じてしまうことが挙げられる。ハロー効果は、良い印象から肯定的な方向にも、悪い印象から否定的な方向にも働く
Wikipediaより引用
あの人が言っているから大丈夫なはず!と鵜呑みするのは危険です。
発信者に悪意がなくても、良かれと思った発言であっても、発信者も人間です。間違いは誰にでも起こり得ます。
とりわけお金が絡むことには、十分注意しましょう。失敗して大損してからでは手遅れです。
第5問(正答率47.3%)
1社の株を買うことは、通常、株式投資信託(※)を買うよりも安全な投資である ※何社かの株式に投資する金融商品(1つだけ選択)
- 正しい
- 間違っている
- わからない
↓正解↓
正解は……?
正解:②間違っている
1社の株を買うということは、その1社の業績が良ければ大きな利益を上げることができます。
しかし、業績が悪くなった途端、資産価値が下落します。最悪倒産すれば無価値になってしまいます。
一方で、複数の会社の株価で構成されたETFなどの商品は、リスクが分散します。
たとえその中の1社の業績が悪くなったとしても、大きな下落とはならず、他の会社の業績が良ければ価値は上昇します。

ETFは玄人にも初心者にもおすすめの商品となりますので、興味が湧きましたら調べてみてください。
まとめ
結果はいかがだったでしょうか?
全問正解できましたか?
投資は人生を豊かにしてくれる手段ですが、一方で使い方を間違えると自身を傷つけてしまう諸刃の剣です。
きちんとした知識を身に付けた上で投資をしましょう。
今回使用した『金融リテラシー調査』はこのリンクから見ることができます。
また投資について勉強したい方は以下の書籍がおすすめです。
ぜひ参考にしてください。
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投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。