
【週次報告】トラリピ100万円運用カナダドル円【終了報告】トラリピ100万円運用カナダドル円(CAD/JPY)【初心者向け】
こんにちは、辺野もへじです。
私の母が2021年2月から開始したカナダドル円(CAD/JPY)トラリピ100万円運用ですが、この度の円安を受け、母と相談した結果、撤退することになりました。
参考にしてくださった方、申し訳ございません。
今後に活かすためにも、撤退を決意した要因含め残したいと思います。

トラリピの設定(おさらい)
トラリピの設定を簡単におさらいします。
①トラリピ設定(ハーフ&ハーフ)


利益幅は500円に設定
②シミュレーション結果(2018年1月~2021年1月)
平均不労所得:15,178円/月
:182,136円/年
月利換算:1.5%
年利換算:18%
③リスク管理


累計結果
トラリピ(CAD/JPY):元本100万円
累計損益(15か月):▲452,462円

CAD/JPYの値動き
運用期間のカナダドル円の動きは以下の通りです。

当初買いトラリピ圏で推移していたものの、徐々に円安が進行し、売りトラリピ圏でのリピートが長く続きました。
そして3月末に売りトラリピ圏を突破し、そのまま上昇を続け100ドルを超えてしまったところで4/21日に損切を実行しました。
損切判断の要因
チャートの流れだけ見ると、急激な上昇に耐え切れず狼狽売りをしてしまったかのように受け取られるかもしれません。
確かにその側面もあるかもしれませんが、長期で考えた際に2つの懸念点が拭えなかったことが大きな要因です。
①金利差拡大によるマイナススワップ増加
世界各国はインフレの拡大と景気の上向きにより、利上げ傾向にあり、カナダもその流れに含まれます。
一方で日本だけは30年以上続く低迷から抜け出せず、金融緩和をやめられない状態が続いております。
このままいけば、金利差はますます拡大することになり、保有するポジションのマイナススワップが増加することになります。
為替相場は二国間に綱引きなので、いずれは円高に戻って来る可能性は高いと思いますが、これから利上げが進行する中で、すぐに戻って来ることは期待できない情勢です。
戻って来る頃には保有ポジションのマイナススワップで大きなマイナスを被っている可能性も高いと考えました。
②円安により注文範囲外で値動き固定化
円安であっても、カナダドル円は為替の中でも値動きが大きい部類に入るので、トラリピの注文範囲内で売買をリピートし続けてくれれば、マイナススワップを超える売買益でプラスもしくは±0で運用することも可能だと思います。
実際に直近まで売りトラリピで利益を積み重ねてきました。
しかし、現在はその売りトラリピ圏を突き抜けてしまっている状況が続いており、その状況は今後長期でも続く可能性が大いにあります。
そうなると売買益でマイナススワップをカバーすることができなくなり、一方的に資産が減少し続けることになってしまいます。
ロスカットレートも近い状態にあるため、精神衛生的にも良くないと考えました。
円安について
円安については中田敦彦さんのYouTube大学で非常にわかりやすく解説されており、今回の判断をする上でも参考にさせていただきました。
日銀(というより日本)はかなり厳しい状況におかれており、有効な打ち手があまりないことがわかります。
そうした背景を踏まえた上で、円安が長期で続き、価格帯が注文範囲にすぐには戻ってこないだろうと考え、今回損切をいたしました。
最後に
良かれと思って母親に勧めたトラリピでしたが、結果として損をさせる形となってしまい、痛恨の極みです。
過去の値動きを検証し、いろいろな方の動画やブログも参考にし、シミュレーションを繰り返し、万全を期した状態で始めたカナダドル円の運用ですが、2年足らずでこのような結果となるとは思いも寄りませんでした。
この円安も値動きだけは想定しておりましたが、その背景(金利差拡大や日本円の更なる凋落)までは想定しておりませんでした。
世界三大通貨でもあり「有事の円買い」とも言われる日本円が有事に買われない事態は完全に想定外でした。
有事に買われないのであれば、いつ買われるのかという心境です。
この損切が早まった愚行だったのか、賢明な撤退だったのかは、数か月・数年経過しなければわかりません。
今回の件で、いくら検証を積み重ねたところで、セオリー通りにいかないこともあり、投資に絶対はないことを改めて認識いたしました。
ただ勘違いしていただきたくないのは、トラリピは非常に有用な資産運用のツールであることには変わりません。
結局のところ、ツールは使用者によって結果が左右されます。
トラリピが悪い訳では全くありませんので、その辺は誤解しないでいただきたいです。
マネースクエア様にはこれからも有益なサービスを提供し続けていただきたいと思います。
それではまた。
当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の投資商品の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。
投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。