
【トラリピ】初心者に新興国通貨をおすすめしない理由【TRY、ZAR、MXN】
こんにちは、辺野もへじです。
今回は投資初心者の方に新興国通貨をおすすめしない理由を解説いたします。
トルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)、メキシコペソ(MXN)は高金利通貨で有名です。
円との金利差を利用したスワップ投資で人気の通貨ではありますが、個人的には初心者の方におすすめできません。
その理由に3つのリスクがあります。
- 通貨価格リスク
- 金利変動リスク
- 情報取得リスク
それぞれについてご説明いたします。
1.通貨価格リスク
どの通貨も右肩下がりで価値が下落しております。
2021年2月現在、最安値圏におり、
今後下がり続けるのか?
今後上がり目があるのか?
見通しが非常に難しい通貨ペアであります。
一般的に金利が上がれば、その国の通貨価格は上がります。
しかし、トルコ、南アフリカ、メキシコが金利を上げたにも関わらず、通貨価格が上がる気配がないのは、個人的に怖い点です。
①トルコリラ円(TRY/JPY)

20年間右肩下がり


金利を上げるも、対円では影響なし
②南アフリカランド円(ZAR/JPY)

20年間右肩下がり


金利を上げるも、対円では影響なし
③メキシコペソ円(MXN/JPY)

20年間右肩下がり


金利を上げるも、対円では影響なし
いずれの通貨も20年以上前から下落を続けております。
下落しているからといって、安易に売りで入ることは絶対NGです。
なぜなら、
売りで入ると、逆に高額スワップを支払うことになるからです。
高金利通貨は買い一択です。
買い一択ですが、通貨価格は下落し続けるジレンマを抱えることになるため、おすすめはしません。
2.金利変動リスク

10年間の各国の金利推移です。
ご覧の通り、新興国3通貨は高金利を維持しております。
しかし、今後この金利が維持されるかは誰にもわかりません。
金利が下がれば、更に通貨価格は下がることでしょう。
高金利政策が辛うじて、今の通貨価格を維持しているのです。
高金利通貨でなくなったら最後、あなたが保有する新興国通貨は価値の乏しい通貨になり果ててしまいます。
3.情報取得リスク
あなたはトルコ、南アフリカ、メキシコについてどれくらいご存知でしょうか?
私はネット上に掲載されている概要しか知りません。
新興国は他のアメリカやEUなどの先進国と比べて、新鮮な情報を仕入れることが難しいです。
新興国で政情不安が起こったり、新たな金融政策が打ち出されたりしても、リアルタイムでキャッチすることは難しいでしょう。
仮にキャッチできたとしても、それが通貨価格においてどのような影響を及ぼすのかを理解することは困難です。
つまり、万が一の逃げ時を失う可能性が高いのです。
まとめ
トラリピが本領発揮できるのは、レンジ相場での上下の値動きを利用した売買です。
どちらかが一方的に上がり続けたり、下がり続けたりする相場は不向きです。
国の経済力や信用力に偏りがある通貨ペアだとレンジ相場は生まれにくく、またレンジも安定しません。
以上のことから、投資初心者の方がいきなり新興国通貨に手を出すことはおすすめできません。
とはいえ、実際に新興国通貨を運用している投資家の方もいらっしゃいます。
興味がある方はそういった方の手法を学ぶと良いでしょう。
新興国通貨がおすすめできないのは、あくまでも私の個人的な見解です。
良く投資先を吟味して、楽しく資産形成をしましょう!
それではまた。
当ページに掲載している情報については、その正確性・安全性等を保証するものではなく、あくまでも参考情報の提供のみを目的としており、特定の投資商品の購入・売却を勧誘するものではなく、また取引の安全性を保証するものではありません。
投資・売買に関する最終決定はご自身で判断いただきますようお願いいたします。