
TQQQ上値範囲からの下抜け期間について【トライオートETF】
こんにちは、辺野もへじです。
今回は TQQQの注文範囲を上値に集約した場合、どれくらい利益を生まない「下抜け期間」が発生するか検証いたしました。
私自身も2021年9月から上値に注文を集約しているので、その範囲を下抜けした場合、1円も利益を生まない期間となります。
想像するだけで非常に恐ろしい状況ではあります。
しかし、恐怖というのは未知の事象であればあるほど増大します。
下抜けを姿形の見えない「恐怖」として怯えるのではなく、損失を理解した「リスク」として管理すれば、幾分不安も和らぐかと思い検証しました。
皆様が資金効率を優先して上値集約するか、下抜けリスクを優先して注文範囲を分散するかの判断材料の1つにしていただければと思います。
上値範囲の定義
今回、私が定義する『上値』注文範囲は下落率20%の範囲を指します。
理由は下記記事の検証を基にした設定において、1番上の注文範囲が下落率20%の範囲だからです。


この記事内で設定案として紹介したのは下落率の頻度に合わせた注文と資金配分です。

データはありませんが、SNSを見ていると、爆益を出している方々はこの下落率20%から上の範囲に注文を集約しているように思えます。
私自身も2021年9月から下落率20%の『上値』範囲に資金を集約しております。
下抜け検証
検証方法は下記記事の注文範囲ごとの稼働率データを流用します。

【検証期間】
2018年10月1日週~2021年5月31日週
合計:139週

設定後に大きく暴落する最悪を想定して、あえて2018年10月1日週からスタートします。

前回の検証内容は上値を追って設定変更を繰り返した場合の各価格帯の稼働率です。
今回はその中で、下落率20%の範囲を完全に下抜けした期間を集計しました。

139週のうち、
下抜け期間:41週
この期間だけ切り取ると約30%の期間で下抜けした状態となり、1円も利益を生んでおりません。
ただし、前述した通り、あえて最初に大きく下落する期間を切り取った恣意的なデータとなります。
この前後を含めると下抜け期間の割合はもう少しマイルドになることでしょう。
実際、2021年8月末の時点まで下抜けする状態にはなっていないので、それだけでも分母に+13週加わるので、下抜け期間は27%に下がります。
把握しておくべきなのは、暴落時に下抜けから戻ってくるまでの期間です。

上表は41週の内訳です。
逆に言うと、上値範囲まで戻って来るのに要した期間を意味します。
これを危ないと思うか、大したことないと思うかは個人のリスク許容度によります。
下抜けを恐れて、注文範囲を広く取るという判断もありますし、
下抜けの機会損失をカバーするくらいの利益を、上値集約で稼ぐという判断もありでしょう。
総括
今回は下抜け期間について検証しました。
上値に集約するか、範囲を広く取るか。
どちらが結果的に大きな利益を得られるかは、過去データをどれだけ検証しても誰にもわかりません。
第三の戦術として、基本上値集約をしつつ、利益は再投資せずに貯めておき、暴落で下抜けした時に、その資金で安値圏に注文するという戦術もありでしょう。
大切なのは自分が納得し、後悔しない判断をすることです。
その判断材料の1つになれば幸いです。
私は下抜けリスクを把握した上で、上値に集約して資金効率を求めました。
リスク許容度に合わせて、自分に合った資産運用をしましょう。
それではまた。
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